施工事例03 和
奥様こだわりの東面の丸窓がやわらかい感じのアクセントに。
屋根の袖と言われる部位に特殊な形の瓦をあしらった、荘厳な入母屋(いりもや)造りの屋根、落ち着いた色の外壁に、正面左側の丸窓が引き立ちます。
入母屋屋根
重厚感のある入母屋屋根と瓦葺の霧除
入母屋屋根)いりもや・やね
屋根の上部が切妻屋根、下部が寄棟屋根のようにミックスしたような作り。
切妻屋根)きりづま・やね
ふたつの面を合わせた形の屋根。屋根が山型に見える方向から見たとき、そのとがった壁がむき出しになっているのを妻部分という。
寄棟屋根)よせむね・やね
他方向にも屋根をもうける作り方。(つまり、屋根が四面になる)
霧除)きりよけ
窓や玄関の上などに有る、小さい屋根の事。
丸窓
やわらかな光の差しこむ丸窓
腰壁と聚楽壁
傷めやすい壁の下側を緩和する腰壁と、目にやさしい、うぐいす色の聚楽壁
聚楽壁)
じゅらく・かべ
和風建築の土壁の仕上げのひとつで、黄褐色の壁土にわずかに黒点や錆が出ているもののこと。
聚楽壁は、日本の伝統的な土壁のひとつで、左官塗りの仕上げ材の一種として、茶室などに広く用いられてきた。豊臣秀吉が京都に建てた聚楽第付近で産出された土が聚楽土と呼ばれ、その土を用いたため、この名がついたといわれる。
聚楽土に、すさ、砂、水などを混ぜて施工される。耐火性に優れ、年月を経過しても変わらない、あたたかみのある独特の風合いが好まれる。
現在では、聚楽土は入手困難な貴重品なので、珪砂や細骨材を混入した塗料を吹き付けて本来の聚楽壁に似せて仕上げた壁も聚楽壁と呼ぶことが多い
格天井とオープン階段
格天井)ごう・てんじょう
最も格式の高い天井様式で、重厚で厳格な雰囲気をもち、書院造り・寺院建築・一般住宅の和室・玄関・玄関ホール・廊下天井などに多く用いられ、1.2〜2.5寸角の断面の格緑と呼ばれる部材で格子をつくり、その間に格間と呼ばれる鏡板を張った天井仕上げのこと言う。格天井と折り上げ天井を組み合わせたものを「折り上げ格天井」と言う。
格緑)ごうぶち
1.0〜3.0尺の間程度に組むことが多く下端には角面や銀杏面の面取りが施される。
格緑を組んだ格間にさらに小型の格子を組み入れることもあり、これを小組天井、略して小組と呼んでいる。
格間)ごうま
450〜900mmぐらいで、一般的に格子は正方形をしている。
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